特攻平和祈念祭へ向けて①(4月12日)
黒島(大里地区)では毎年5月に『特攻平和祈念祭』が行われます。
鹿児島県で特攻と言えば,知覧(現南九州市),万世(現南さつま市),鹿屋(現鹿屋市),串良(現鹿屋市),国分(現霧島市),出水(現出水市)を思い出し,「なぜ黒島?」と思いがちですが,実は深い関係があります。
太平洋戦争末期,特攻のために本土を飛び立ち沖縄へ向かうルート上に黒島がありました。
そのため,特攻機が不時着することがあり,流れ着いた兵士を黒島の人々が一生懸命助けました。
大里地区にある平和公園には,不時着した特攻隊員 江名武彦さんが戦友の慰霊と平和への祈りを込めて建立した『特攻平和観音』と『平和の鐘』があります。
ここで,平成16年から『三島村特攻平和祈念祭』が開催されているのです。
今日は,校長先生が特攻平和祈念祭の意義について,過去に放送されたニュース映像なども交えて話をしてくださいました。
平和の事や戦争のことを考える機会は,8月の広島(6日),長崎(9日),そして終戦の日(15日)が中心ですが,ここ黒島ではこうして5月にも考える機会があります。
あらためて「平和とは,戦争とは」考えるきっかけにできればと考えています。
興味をもたれた方は,小林広司さんの『黒島を忘れない』という本をぜひ読んでみてください。